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【 2024/05/07 12:23 】
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「乗り物酔いが消えた」 HHさん

私は工場勤務ですが、最寄の駅から工場までは会社で用意してくれている送迎のバスで通勤します。
毎日ドライバーが替わりますが、金曜日のドライバーの時だけ、いつも乗り物酔いをします。
これは傍でみている同僚も同情するくらい酷い乗り物酔いなのです。
5分も乗っていると、吐き気がし、めまいも同時に起こり、まるでパニック障害が起きたような気分になります。
思わず「止めて!」と大きな声を出し、ドライバーの方に運転を止めていただき、外に出て吐いてしまうことが度々でした。
同僚も「あなたほど酷くはないが、あの運転手のときは確かに気分が悪くなるわ」というほど酷い荒っぽい運転なのです。

整体院さんには肩こりや腰痛の治療でお邪魔することが多いのですが、そのときだけは思い切って相談しました。
私「乗り物酔いに良いツボはありませんか?」
院長「そんなに酷い運転ですか、それなら他のドライバーの時には酔わないですか?」
私「本当に金曜日の運転手の時だけなのです。」
院長「ではその人への思いも絡んでいるかもしれませんね。」
私「実はその方はあまり仕事のできる方じゃないのです。なんというか大雑把な方なのです。その方の運転だけには閉口するのです。」
院長「ではその乗り物酔いに効くツボを実際に刺激してみましょう」
といって院長は数箇所のツボを刺激してくれました。
院長「あなたが信じようと信じまいとこれは効きますからね」
私はその施術を受けた瞬間からもう酔わない気分になっていました。

その日は水曜日でしたので金曜日の乗車でどう変化するか、楽しみでした。

いよいよ金曜日の朝です。
少し不安がありましたが、乗車しても、5分以上走っても全然気分が悪くなりません。
思わず心の中で「やったー」と叫んでいました。
降車後同僚から「Hさん、今日は苦しくなかったの!」と声がかかりました。

私「良かったの!不思議!」と答えている自分が更に不思議でした。
あんな簡単なツボ刺激で私の酷い乗り物良いが治るなんて、信じようと信じまいと効きますといった院長の言葉が甦りました。

これからは何かあったらまた相談しようと思います。


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【 2010/01/08 18:34 】
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リオの伝説のスピーチ
 
『1992年6月、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで、環境と開発に関する国連会議(環境サミット)に集まった世界の指導者たちを前に、12歳の少女、セバン・カリス=スズキは語り始めた。その言葉は、人々の強い感動を呼び世界中を駆け巡り、いつしか“リオの伝説のスピーチ”と呼ばれるようになった・・・。』
 
私が、ここに立って話をしているのは未来に生きる子供たちの為です。世界中の飢えに苦しむ子供たちの為です。
そして、もう行くところもなく、死に絶えようとしている無数の動物たちの為です。
自分の未来を失うことは、選挙で負けたり、株で損したりするのとは訳が違うのですから・・・。
太陽の下に出るのが、私は怖い・・・。オゾン層に穴が開いたから。
呼吸することさえ怖い・・・。空気にどんな毒が入っているかも知れないから。
 
父とよくバンクーバーで釣りをしたものです。
数年前に体中ガンで侵された魚に出会うまで・・・。
そして今、動物や植物たちが毎日のように絶滅していくのを、私たちは耳にします。
それらは、もう永遠に戻ってはこないのです。
私の世代には、夢があります。いつか野生の動物たちの群れや、沢山の鳥や蝶が舞うジャングルを見ることです。
でも、私の子供たちの世代は、もうそんな夢を持つこともできなくなるのではないか?・・・
 
あなたがたは、私ぐらいの歳の時に、そんな心配をしたことがありますか?
こんな大変なことが、ものすごい勢いで起こっているのに、大人たちは余裕があるような、のんきな顔をしています。
まだ子供の私には、この危機を救うのに何をしたらいいのかはっきりわかりません。
でも、あなた方大人にも知ってほしいのです。あなた方もよい解決法なんて持ってないってことを・・・。
オゾン層に開いた穴をどうやって塞ぐのか、あなたは知らないでしょう。
死んだ川にどうやって鮭を呼び戻すのか、あなたは知らないでしょう。
絶滅した動物をどうやって生き返らせるのか、あなたは知らないでしょう。
そして、今や砂漠となってしまった場所にどうやって森を甦らせるのかあなたは知らないでしょう。
どうやって直すかわからないものを、壊し続けるのはもうやめてください。
あなた方も誰かの母親であり、父親であり、姉妹であり、兄弟であり、叔父であり、叔母なのです。
そしてあなた方の誰もが、誰かの子供なのです。
私はまだ子供ですが、ここにいる私たちみんなが同じ大きな家族の一員であることを知っています。
そうです50億以上の人間からなる大家族、いえ、実は3千万種類の生物からなる大家族です。
国境や各国の政府がどんなに私たちを分けへだてようとしても、このことは変えようがありません。
私は子供ですが、みんながこの大家族の一員であり、一つの目標に向けて心を一つにして行動しなければならないことを知っています。
 
私の国での無駄遣いは大変なものです。
買っては捨て、また買っては捨てています。
二日前にここブラジルで、家のないストリートチルドレンと出会い、私たちはショックを受けました。
一人の子供が私たちにこう言いました。
「ぼくが金持ちだったらなぁ。もしそうなら、家のない子すべてに、食べ物と、着るものと、薬と、住む場所と、優しさと愛情をあげるのに。」
家もない一人の子供が、分かちあうことを考えているというのに、すべてを持っている私たちがこんなに欲が深いのは、一体どうしてなのでしょう。
私はまだ子供だけど、このことを知っています。
 
学校で、いや、幼稚園でさえ、あなた方大人は私たちに、世の中でどう振る舞うかを教えてくれます。
たとえば、争いをしないこと、話し合いで解決すること、他人を尊重すること、散らかしたら自分で片付けること、他の生き物をむやみに傷つけないこと、分かちあうこと、そして欲張らないこと・・・。
ならばなぜ、あなた方は、私たちに「するな」ということをしているのですか?
お聞きしますが、私たち子供の未来を真剣に考えたことがありますか?
父はいつも私に不言実行、つまり、何を言うかではなく、何を実行するかでその人の値打ちが決まる・・・と言います。
しかしあなた方大人がやっていることのせいで、私たちは泣いています。
あなた方はいつも私たちを愛していると言います。
しかし、私は言わせてもらいたい。
もしその言葉が本当なら、どうか、本当だということを行動で示してください。
(翻訳:ナマケモノ倶楽部)
あれから17年後(2009年)の現在彼女は29才のはず。
彼女のその後の消息は分りませんが、一つだけ判ることがあります。
時代は一層悪くなり、事態は急速に悪化していると。
そう思いませんか・・・・!

【 2009/12/13 14:14 】
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パニック障害の治療法
 
第1段階
 
心の根っこには恐怖と怒りがあるといいましたが、この心を消滅してしまえばパニック障害は簡単に治るのです。
 
ただ、恐怖の根っこには沢山の記憶とそれにまつわる感情があります。
心理学的には幼少の頃からの記憶を呼び戻しつつ、現在までこの心の根っこの治療をするわけです。
 
それには思い出してはその場面を映画のように見つめ、もう一人の自分が主人公である過去の自分の感情を共感します。

あくまで事実認定や同情ではなく、感情のみを追いかけます。

同情はともに地獄に落ちます。

共感とは相手の感情を理解し、理解したことを相手に伝えることです。

「ああ、あの時は怖かったのね」「ああ、悲しかったのね」「ああ、辛かったのね」と私は理解しましたよ、と第三者になりきり、声を掛けてください。

そして、しっかりと過去の自分を抱きしめてください。

あなたはそこでは心理学カウンセラーなのです。
もっとも身近で共感しやすいかたが、もう一人のあなたなのです。
 
ただ、記憶は際限なくありますから、少しずつ思いだし、「映画化」をおこない、「もう一人の自分」をカウンセラーとして活躍させてください。
 
登場人物やものや事に感謝
 
次に行うのは恐怖を消滅する最善の方法です。
 
それは感謝することです。
 
「思い出し」のときに登場する人々に、一人一人感謝しましょう。
どうしてもあの人だけは感謝できないと言う方があると思います。

当然です。
そのために病気になったのですから。
 
でもあなたに酷いことをした相手も実は負の連鎖を背負っている人なのです。

パニック障害を起さないかわりに、他人を傷つけているのかもしれません。

あなたは自虐的でしたが、相手は虐待側なのかもしれません。

あるいは無視することにより恐怖から逃れているのかもしれません。

ともに根っこは一緒です。

相手も恐怖を心に持ち、それと闘っているのです。

恐怖に勝つ為に、他人を踏み台にしているのかもしれません。

そう思うと、他人のような気がしないと思います。

そんな相手の気持ちを考えてあげてください。

とにかくゆっくりで結構ですから、憎い相手を感謝できるように心から手を合わせてください。

よく言われることですが、他人と過去は変えられない、しかし、自分と未来は変えられる、と。

自分が変われば相手も変わります。
こころから「ありがとう」と声に出していってみましょう。
 
そしてなんといっても最も感謝しなければならないのは自分の両親と義父母です。

この4人が居なければあなたもあなたの夫も居ないのです。

しかも子供たちも居ないのです。

4人の父母に感謝することが全ての病気を消滅させる最大の療法なのです。
 

時に夫を愛せない方、妻を愛せないがおられます。

その原因の多くは何らかの原因で自分の父や母と仲たがいし、和解していないことがあります。

でも父母はあなたを深く愛しています。

あなたが愛さないことにより反対に傷ついているほうが多いのです。

あなたの子供たちがあなたを愛していないと思ったら、とても悲しくありませんか。

あなたの父母も同様です。

例えどんな親でも、心の底では子供のことが気になって仕方がないのです。

虐待している親でも本当は心のどこかで愛しているのです。

しかも虐待している相手がもっとも自分に似ているのです。

似ているがゆえに自分を赦せないと感じ、まるで自分をいたぶるように虐待しているのです。

極端な話になりましたが、根っこが一緒という観点で話しました。
 

また、誰が憎いのか判らないという方も多いと思います。

パニック障害患者さんが原因となる相手を特定する方法があります。

それはその方の前では本音と違う応対をしていることが多いということです。

その方の前では
好かれようと無意識のうちに努力している。

嫌なことでも引き受けてしまう

その方の前から
立ち去ると、ほっとする

その方の
前に行くのがツライ

心の中でよくその方のことを考えている。

考えていると不安になる。

などと思いあたる方が、あなたのパニック障害の原因となる方である可能性が高いと言えます。
 
そんな相手は居ないような気がする、と言う場合は無意識の中にしまいこんでしまっている為、もっとも始末に終えない状況ということにもなります。

「負の連鎖」が長く続き、原因となる相手が消えている場合があります。

例えば職場が変わったり、相手が亡くなったりしている場合などです。
 
ではこれで原因が無くなったのだから、パニック障害も起こらないように思うのですが、現実には起こります。

その原因は無意識の中にしまいこまれた「負の連鎖」の記憶の感情を再始動してしまったからです。

過去の記憶を思い起こさせるような事件が再び「負の連鎖」の感情を呼び起してし
まうのです。
 
そうなると消滅してしまっている原因である相手、現在の相手にも感謝しなければならないと言うことになります。

その「負の連鎖」を遡ると実に3代も前と言う事実もあります。

曽祖父や曾祖母に原因があることも考えられます。

つまり先祖!ということも大いにありえるのです。


【 2009/10/30 09:39 】
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ここでもう一つ考えなくてはならない事例が有ります。

それは、このカテゴリーには当てはまらないと言う方です。

自分は両親に絶対愛を勝ち得ているし、家族とも立派に仲良く暮らしているのに、あるときからパニック障害になってしまったという場合です。
 
その場合に考えられるのは、パニック障害を引き起こした本人は「負の連鎖」を背負っていないが、彼や彼女の配偶者や職場の人間関係の中に、実は「負の連鎖」を背負っているものが存在すると言うことです。

しかも彼や彼女の配偶者もしくは職場の人間は「負の連鎖」を背負っていても、第2のカテゴリーの仲間ではなく、第1のカテゴリーの仲間であることが考えられます。

つまり虐待された人間が第1のカテゴリーに属し、子供や配偶者あるいは他人を虐待していくと言う局面であります。
 
こちらのほうが実は厄介なのです。

何故ならカウンセリングに訪れる方は患者さんで、パニック障害を引き起こしているのですが、起させた本人は自分が責任を負っていると感じていないからです。

無自覚のまま次々と「負の連鎖」を作っているのです。
 
例えばパニック障害の患者さんとのカウンセリングで「負の連鎖」を持っていない可能性が高いのですが、発作を度々引き起こす方がありました。

この患者さんの場合、結婚15年後に最初の発作を引き起こしています。

夫に問題があり、
DV(ドメスティックバイオレンス)とまではいかないが、言葉が荒く、怒鳴り散らし常に家庭は戦々恐々としている状況だったと言うことです。

夫は確かに「負の連鎖」を背負っている第1のカテゴリーの人間と言うことが良くわかりました。

自分の母親からは条件付の愛情を示され、妻を絶対に母親のようになって欲しくないと望んでいました。

つまり、言葉を替えれば、自分を支配するあるいは子供たちを支配する母親にはしたくないと言うことになります。

一見素晴らしい夫に見えるのですが、反面常に自分が支配されないように虚勢を張り、常に家族を支配していないと心の均衡が取れないのです。

これも「負の連鎖」を背負った
AC(アダルトチルドレン)の1例です。
 
全て自分への命令を与えるものへの拒否感があるのみです。

仕事上でのストレスは家族、特に妻に対して鬱憤が晴らされると言うことになりがちです。

そこで両親の話をしようとすると、理想的な彼女の両親の姿は、当然彼には受け入れ難いものなのです。

実家には帰るな、自分の両親の話はするな、という反発心を生むだけなのです。

当然夫婦間の感情の軋轢は大きくなり、何度も離婚を考えたそうですが、子供のことを考えるとそれもできない、と思っているうちにパニック障害を引き起こしてしまったと言うことです。
 
夫婦の間に問題を生じている場合、夫が妻を充分に愛せない原因は前にも述べたように夫が母を愛せていないのが原因です。

夫が母から無条件の愛を与えられていないから、妻が父母を愛し、子供たちを無条件に愛している姿は容易に容認できない姿なのです。

妻の話す世界には信じられない理想的家族の姿がある、これが彼にとっては得たくても得られない「苦」であったのです。

彼の心の「苦」は心の底に沈めてあったはずなのに、妻の話が彼の心の傷を抉るような気がするのです。

その瞬間彼は妻を暴力的に制圧し、不幸に陥れることにより、自分と同じ土俵に上がらせてしまうのです。

そして妻も自分と同じくらい不幸なのだと言う履き違えた平等感に安心するのです。

これは母には出来なかった仕返しを、妻を通して、しているともいえます。

女性には支配されたくないという歪んだオイディプスコンプレックスともいえます。
 
現実に彼は自分の母親と合えば大喧嘩を始めます。
そのため一緒の職場には同席せず、勿論同居もしていません。
 
この治療法はどうするかと言うと、次回から治療法を述べていくのですが、本人がカウンセリングにお見えにならないのですから、普通の医療ではNGのはずですが、私どもにとってはこれもチャンスなのです。

パニック障害を引き起こしている患者さんを通して彼を不幸のどん底から引き上げることも可能なのです。

それは治療の第2段階でお話ししていきます。
 
治療可能と言うよりここで治療しないと、彼の「負の連鎖=アダルトチルドレン」は子供たちに引き継がれてしまいかねないのです。

患者さんには自分のためでもあり、かつ子供たちへの連鎖を止めるためにも大変な役割があるのです。
 
それは大変難しいことのようですが、実は考えようによっては簡単なのです。
患者さんがそれをキチンと理解し、実践することだけが重要なのです。
【 2009/10/28 12:08 】
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パニック障害の概略
 
『自分は心の主人か、それとも奴隷か?』(禅語より)
 
この言葉は禅宗の言葉として有名です。

病気について解釈すれば「主人であれば病気はつくらず、奴隷なればこそ病気をつくる」とでも申すところでしょう。

本当に健康で自由な人というのは自己の心を支配できる人のことです。
支配しているつもりでも心に支配されている方が多く、心の病気を始め、難病や癌になったりします。
 
ではどんな心が病気を創るのでしょうか。
それは『恐怖心』と呼ばれる感情です。

病気や不幸は自らが呼び寄せているのです。
恐怖する心が病気や不幸を呼び寄せています。
 
この恐怖に立ち向かう方法に2つあります。
 
第1は恐怖を覆い隠すように「怒り」をもって対抗する人々。
絶えず他人に対して虚勢を張っていることが多く、たいていの場合循環器系の疾患になりやすい。
 
第2は恐怖に立ち向かわず「逃げる」ように隠れる人々。
本当は怒りたいのに自己の内側に溜め込み、自己がいい人であることを演出します。

内在した怒りは恐怖とタイアップし、潜在意識に埋め込まれていきます。

ことあるごとに恐怖から逃れる為、本心と違う行動をとります。
おどけたり、ピエロになったり、ヒーローを演じたり、世話焼きになったり、恐怖心の原因である人との関係が近ければ逃げることもかなわず、心の中で反抗しながらも、従順である、などの自己のポジションを作っていきます。
 
一般的に幼少の頃両親から絶対の愛を感じている方にはこういうことは起こらないといわれています。

愛を感じていないか、条件付の愛を受け取っていた方が第2のカテゴリーに属します。

条件付愛とは「いい子にしていなさい、そうしたらこれをあげるわ」「掃除しなさい」「勉強しなさい」などといわれ、そうすることにより親に愛されることを知ります。

反面、親の言うことをしないと、酷く叱られたり、阻害されたり、虐待を受けると、子供は酷く傷つき、更に条件つき愛を得ようとします。

簡単に言えば、パニック障害の患者さんやうつ病の患者さんは心の根っこに虐待されたか、条件付愛を得ていたともいえます。
 
さて、第1の立場をとった人々は虐待側に、第2の立場を選んだ人々は虐待される側を演じます。

まるで肉食系と草食系みたいですが、その通りです。
そして、どちらも不幸です。

パニック障害の方々の心の根っこには『恐怖』があり、対応策として第2の立場を選んでいることが多いのです。

だからと言っていつでもパニック障害になるわけでありません。
先ほど申しましたようにピエロや世話焼きなどの役割を上手に演じていられるときはパニックになりません。

この役割が果たせないときにおこります。

具体的には例えば、一人の女性は3つの役割を持ちます。

嫁として、妻として、母としての役割です。

そしてよき嫁として、よき妻として、よき母としての役割を演じているときは良いのですが、何らかの原因で3つの役割から除外されたと感じたときに発作を引き起こすのです。

「私はここに居るのよ!忘れないで!無視しないで!」と言う心の叫びが自分で病気を誘発します。

つまり病気を引き起こすことにより、周囲の関心を引き寄せ、自分の存在を確認しているのです。

しかし、周囲の方が心配してくれても、それがあまり長引くと却って疎んじられることもあるので、発作は数分から数十分で終わります。

病院で検査しても生理的病理的に異常は発見されません。
パニック障害と言う診断名が付きます。
そして脳内の伝達物質の異常とされ、薬が処方されます。
それが精神科でさえそうなのです。

記憶と感情が原因であるにも拘らず薬で対処しても、原因は去っていないわけですから、いつまでたっても治らないということになります。

記憶にまつわる感情(恐怖)を消滅させない限り、この病気は治らないのに、と思います。
 
パニック障害の方の心の根っこには恐怖があると申しましたが、これが地雷です。
この地雷のスイッチを押してしまった時に発作を起します。
 
このスイッチは限りなく作られています。

過去の出来事の記憶(記憶と言うのは本人が覚えていようがいまいが、潜在意識に刷り込まれています)がそのときの感情とセットでスイッチとして作成されています。

現在意識が過去の記憶の感情と同じ感情を体験したときにスイッチは押されるのです。

あなたがパニック障害に陥った時を考えてください。

狭い空間に他人がいっぱい居て、息苦しくなり、動悸も激しくなったはずです。
何がなんだか判らないうちに始まり、しばらくすると落ち着いてくるはずです。
 
こんな経験はしたこともない、いったい何が起こったのだろうと訝しく感じられたことでしょう。
 
これが現在の現象としてのパニック障害の概略です。
 
パニック障害ではなく、自己の役割を失い、途方にくれ、生きる力を失ったり、なにもする気にならない、もう死にたいなどと言う方向に行くとうつ病と言うことになります。

パニック障害とうつ病の根っこは一緒です。

ちがうのは自己の役割を持つかそうでないかの違いです。

パニック障害の方がしっかり自分の病気を認識しないで、薬ばかりに頼っていると頭はぼんやりとし、依存症が強くなりやがてうつ病になることもあります。
 
第2の方々の特徴は依存性が強いと言うことでもあります。

どういうことかというと、「こうなったのは〇〇のせいだ」と人や物や事に責任を押し付け、そのことにより心の平衡を保とうとしているのです。

例えば学校でイジメにあっている子はやがて不登校になり、ひこもり、家庭内暴力を引き起こすと言うことがありますが、根っこは第2の方々の特徴を持っています。

なぜ自分を可愛がってくれた母親に暴力を振るうのでしょう。
もっとも心配してくれている母であるはずなのに。

じつは「こんなみすぼらしい自分にしたのはこの世に生んだ母のせいだ」「自分を甘やかした祖母のせいだ」と思いつめるまでに心が病んでしまっているのです。

挙句の果てに母や弱い立場の祖母を刺してしまいます。

TV
などでこんな引きこもりの番組を見るたびに「可哀相に、父母に原因があるのだから早く気づいて、対処して欲しい」と思ってしまいます。
 
なぜ?
父母が原因?
 
あなたはそう思われるでしょうね。

これは『負の連鎖』と呼ばれる現象なのです。

虐待された子供はやがて親になり、我が子を虐待します。

しかし子供全員ではありません。

兄弟姉妹のうち誰かです。

不思議でしょう。

実はこの親は小心者で臆病者なのです。

子供全員を敵に回すことなど出来ないのです。

たった一人かせいぜい2人を虐待するのです。

そして虐待しないほかの子供を自分の味方に付けているのです。
 
児童相談所や警察が児童虐待と言うと、親は「躾」と称します。

本当の躾なら子供全員にするべきなのです。

そうすると全員から嫌われる可能性もあります。
それでは自分が寂しくなり、自己を保てなくなり、自己崩壊を起します。
それが怖いのでスケープゴートを用意している小心者なのです。

では子供たちの中で誰を選ぶかと言うと、問題を起しがちな子であり、自分に似たイジメられそうな子供なのです。

その選択は実は子供のほうが先に感じています。

何となく親から嫌われている、阻害されている。
同じ兄弟なのに自分ばかり叱られる、なぜか損ばかりさせられているように思う。

これは感覚ですから、親が例え違うと言っても誤解は深く潜行します。

また、何気ない親の一言が子供の心に親から愛されていない感じを持ってしまいます。

「うちの子はダメなのよ」「悪さばかりして、憎ったらしい」などと不用意に他人の前でもらすと、例え親は本心でなくとも子供の心にはマイナスのイメージとして植えつけられてしまうものなのです。

すると子供の行動は自然と親に対して反抗的な行動をとります。

この反抗心が親にはたまらなく不愉快な気持ちをもたらし、自分が原因であるにも拘らず、こどもを差別してしまうのです。

この差別感が親子で共有されてしまうとスケープゴートのもとを作ってしまいます。
これが酷くなると児童虐待という事になるのです
 
次に問題なのは虐待された児童がどのようにこの父母の恐怖から脱するかということです。

つまり生き抜くための智恵です。

家庭内で生き抜いていく術を自分で学んでいきます。

それが先ほど述べたヒーローとしての役割、ピエロとしての役割、親の問題まで口出す世話役、あるいは虐待を甘んじて受ける悲劇のヒロイン役などです。
 
こうして負の連鎖は親から子へ、子から孫へと受け継がれます。

どこかで断ち切らなければ、病気は治りません。
治らないどころか子孫に連鎖していきます。
 
こうした負の連鎖の心を根っこにもった方々がパニック障害やうつ病を引き起こしてしまうのです。
この心の根っこをしっかり捉えることにより、あなたの病気回復への道は開けるのです。

【 2009/10/27 20:18 】
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